[BACK]
ペ リ ー 横 浜 上 陸 図
(1854年、複製)
寸 法 横51.5×縦36.0cm
入手方法 横浜開港資料館にて購入。原図は石版画で東京国立博物館に所蔵されている。
解 説 この図は安政元(1854)年2月10日、アメリカの提督ペリーが横浜に上陸した時の様子を描いている。前年の嘉永6年、4隻の黒船で浦賀に現れたペリー提督は、強硬に開国を要求し、翌年の回答を約束して日本を離れた。翌1月、7隻の黒船で再び現れたペリーは、幕府が浦賀での交渉を要求したにも関わらず、江戸での交渉を要求するペリー側との妥協で、横浜にて交渉することになった。この時の図がこれであり、ペリーは「虚礼的な演出が日本の国民に影響を及ぼす」という考え方から、上陸の儀式を大々的に演出した。水兵約500名が並び、ペリー提督を先頭に士官約30名がにぎにぎしく行進する様を描いており、日本の武士や見物人が雑然としているのと好対照である。この位置は現在の横浜開港資料館の付近にあたり、右側に見える玉楠の木も現存(2代目)している。なお画面の下には「LANDING OF COMMODORE PERRY , OFFICE & MEN OF THE SQUADRON, TO MEET THE IMPERIAL COMMISSIONERS AT YOKU-HAMA , JAPAN , MARCH 8TH 1854」と記されている。