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異 国 船 瓦 版
(1855年頃、実物)
寸 法 横46.5×縦33.0cm
入手方法 大阪の黒崎書店より購入、50000円。
解 説 図面には「長サ三十間、巾十五間、帆柱三本、石火矢六挺、大筒十八挺、人数三百六十余乗、異国船難風にておそわれ吹ながされの図」とある。ロシア船ディアナ号を描いたものと考えられる。安政元(1854)年、ロシアのプチャーチン率いる艦船ディアナ号は大阪湾に出現、その後、伊豆下田に姿をあらわしたディアナ号は、長崎での交渉が実を結び、同年12月11日、この地で日米和親条約を結んだ。しかし翌年の11月におこった安政の大地震で、津波によりディアナ号が大破、修理するため伊豆の戸田村へ航行途中、沈没してしまった。瓦版はその時の様子を描いたものと推察される。