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百 万 塔
(770年、複製)


DSC00008.JPG (78562 バイト)


寸 法         高さ24.5×底径9.5cm
入手方法  東大寺前の売店で購入。3千円。木製のままの状態。
解 説        正式には「百万塔陀羅尼」という。764年の藤原仲麻呂の乱後、称徳天皇は戦死した人々の冥福を祈るため、東大寺、興福寺、法隆寺、大安寺、元興寺、西大寺、薬師寺、川原寺の大和や大坂の四天王寺、滋賀の崇福寺の10カ寺にそれぞれ10万基を寄進し、770年に完成した。大中小の3種類があり、ろくろ挽きの木製で表面に胡粉や朱によって彩色している。露盤の下に陀羅尼が納められている。奉納後、徐々に散逸したが、特に明治初期の廃仏毀釈の中、各寺院が財政難を克服するために寄進の名目で販売したため、激減し、現在は法隆寺に約4万3000基ほどが現存するにすぎない。

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