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百万塔

(770年、複製)

DSC00007.JPG (81440 バイト)

寸 法  高さ22.5×底径10.5cm

入手方法  法隆寺前の売店で購入。2万円。木製で古さかげんなどかなり精巧に作られている。

解 説   正式には「百万塔陀羅尼」という。764年の藤原仲麻呂の乱後、称徳天皇は戦死した人々の冥福を祈るため、東大寺、興福寺、法隆寺、大安寺、元興寺、西大寺、薬師寺、川原寺の大和や大坂の四天王寺、滋賀の崇福寺の10カ寺にそれぞれ10万基を寄進し、770年に完成した。大中小の3種類があり、ろくろ挽きの木製で表面に胡粉や朱によって彩色している。露盤の下に陀羅尼が納められている。奉納後、徐々に散逸したが、特に明治初期の廃仏毀釈の中、各寺院が財政難を克服するために寄進の名目で販売したため、激減し、現在は法隆寺に約4万3000基ほどが現存するにすぎない。

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